サイレントヒルシリーズの中で屈指の良ストーリーであるサイレントヒル2。
ここではサイレントヒル2のストーリーを完全ネタバレで紹介しています。
後の方でサイレントヒル2に関する考察も書いています。
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最初に
最初にいくつかストーリーを紹介するにあたって注意点を書いておきます。
ゲームの進行で出現する謎解きの部分はカットしています。
序盤はできるだけ謎を残したまま考察はストーリーが終わってから別で書いています。
サイレントヒル2のストーリー
サイレントヒル2には複数のエンディングが複数ありますが、今回はその中でもトゥルーエンドとされている入水エンドを元に書いています。
始まり
トイレの中で鏡を見つめる主人公ジェイムス。
「メアリー…この町にいるのか」
ジェイムスは妻でメアリーを探しにある町へやって来た。
外に出ると寂れて人気のない町がそこにはあった。
妻であるメアリーの手紙の一部分が画面に現れる。
サイレントヒル
いつかまた 二人で行こうと約束しておきながら
私のせいでかなわなかった
私は一人でそこにいる
あの思い出の場所であなたを待っている
ジェイムスは3年前に病気で死んだはずの妻から手紙が来て、半信半疑であったがメアリーに会いたいがためにサイレントヒルに来た。
ジェイムスは「この町には思い出が多すぎる」と発言しているので以前にサイレントヒルに来たことがあるようです。
ジェイムスはあの場所とはメアリーと一緒に行ったことのある湖畔の公園の事ではないかと考え公園を目指す。
霧の立ち込めるサイレントヒルの町を進んでいると一人の女性と出会う。
彼女に道を尋ねるジェイムス。
道を教えてくれた女性は「町が変になっているからサイレントヒルには行かないほうがいい」とジェイムスに忠告したがそのままサイレントヒルに進むジェイムス。
この女性も自分の母親を探しにサイレントヒルにきたようです。
クリーチャーとの遭遇
サイレントヒルを探索していると町の中でトンネルを見つけるジェイムス。
中を物色していると何かうごめく物を見つける。
それは人の形をしたクリーチャー「ライングフィギュア」だった。
ジェイムスはクリーチャーを倒すとトンネルの中にあったラジオを手に取り、この町のおかしさを感じながらも目的地へ向かう。
ラジオはクリーチャーが近くにいると音を出して教えてくれるアイテム。
アパートの中で
目的地に向かう途中にウッドサイドアパートに立ち寄るジェイムス。
そこでライトを見つけると近くには上半身に下半身があるクリーチャー「マネキン」が現れる。
クリーチャーを倒し、アパート内を探索していると「死という結論」という本を発見する。
私もまた、それを選んだ。
あの過去はそれ以外の選択肢を私に投げかけてくれなかったから。
それを選んでから、それを行うということだけが、私の命をつなぎとめていた。
時折、昔の事に思い出して泣く以外、どこで、どうやって、どんなタイミングでそれをするか、それだけを考えていた。
自分の身に危険が及ぶようなことも、どうせ死ぬのだから、これでもいいかと思った。
むしろ自分から危ないことをやった。
人付き合いが悪くなり、かつての友人とも疎遠になったがそれも気にならなかった。
本を読み終えアパートの他の部屋を探索しているとクリーチャーを殺す人型クリーチャー「レッドピラミッティング(三角頭)」を見つける。
隠れてその姿を見ていたジェイムスだったが銃弾を何発か当てると三角頭はどこかに行ってしまった。
アパートの外に出たジェイムスはとあるゴシップ誌を発見し読む。
中身は二人の兄妹を殺害したウォルターサリバンという男が警察に捕まり、拘置所内で自殺をしたという内容であった。
このウォルターサリバンはサイレントヒル2ではあんまり関係ないですがサイレントヒル4では重要人物として登場します。
エディーとの出会い
再び町に出て別のアパートの一室へ向かうジェイムス。
そこには人の死体とトイレで嘔吐している男性「エディー」がいた。
彼も何か目的があってサイレントヒルを訪れたようだが、外にいるクリーチャーが怖くてアパートに逃げ込んできたようだ。
エディーにサイレントヒルから逃げることを促したジェイムスはそこでエディーと別れアパート内を探索する。
アンジェラとの再会
アパートの非常階段から隣のアパートに移動するジェイムス。
中を探索していると道を教えてくれた女性がいた。
彼女はアンジェラといい包丁を持ったまま横になっており自殺しようとしていた。
それを止めようとするジェイムス。
彼女と会話をしているとアンジェラは母親を探しに来たがどこにいるかもわからないし、昔の事も忘れてしまっている様子。
さらにアンジェラは自分で「包丁を持っていると自殺したくなるからジェイムスが持っていて」と言い包丁をジェイムスに渡そうとするが、ジェイムスが近づくと急に「ダメ」といいながらジェイムスに刃を向けるなど混乱している様子だった。
結局、包丁を置いてどこかへ行ってしまったアンジェラ。
再びアパート内を探索をし始め、とある一室の扉を開くとそこには三角頭がいた。
再び銃で攻撃をし何発か当てると三角頭はまたどこかに歩いて行ってしまった。
ローラ、マリアとの出会い
探索を終え、外に出たジェイムスは壁の上に座っていた少女「ローラ」と出会う。
彼女は何故かメアリーの事を知っており「だってメアリー嫌いなんでしょ」という言葉を残しどこかへ走り去っていった。
その後、目的地である湖畔の公園に着いたジェイムスはメアリーの姿にそっくりな女性「マリア」と出会う。
ただ顔や声は似ているが髪の色や服装など違う点もあった。
マリアにメアリーの事を話すジェイムス。
マリアは「思い出の場所はここだけなの」とジェイムスに言うとジェイムスはメアリーとホテルに一緒にいた過去を思い出した。
ホテルを目指そうとするジェイムスにマリアは付いていくことになった。
ホテルを向かう途中にボーリング場に立ち寄る二人、そこにはローラとエディーが一緒にいた。
二人の会話を聞いてみるとどうやらエディーは警察から逃げているというようでローラはメアリーに会いにサイレントヒルを訪れたらしい。
ジェイムスがエディーに近づくとローラはどこかに行ってしまった。
ローラを追いかけて
ローラを追いかけるジェイムスとマリア。
途中大人が通ることのできない道を通って行ってしまい、先へ行くにはある建物を通っていくしかないとジェイムスに教えるマリア。
ローラを追いかけるため建物の中に入る二人。
何事もなく建物を抜け病院の中に入る。
中に入り探索をしていると病院の中にある患者に関するメモがあり、そこにはこう記されていた。(一部を抜粋)
この病の要因は全ての人の中に存在し得えるものであり、そしてなんらかのきっかけがあれば、例えば彼のように向こう側へ行ってしまうことも容易にありえる。
”向こう側”という言い方はただしくないかもしれない。
その間に壁はない。ちょうど現実と非現実の境目が曖昧であるように。
近くかもしれず、遠くかもしれない場所だ。
しかし私は時には疑問を抱かざるにはいられない。
確かに彼の想像は我々にとっては虚構である。
だが彼にとっては現実に他ならない。
そして彼はそこで幸せなのだ。
それなのに、我々は我々の現実に彼にとっては苦痛でしかないこの世界に
引き戻すための治療をしなくてはいけないのだろうか。
そしてこの医者はその想像した世界にずっといて現実がわからなくなってしまったある患者を現実に引き戻すべきなのか苦悩しているのがわかります。
メモを読み終え病院内を探索しているとナースの姿をしたクリーチャー「バブルヘッドナース」が現れる。
倒しながら先に進んでいると途中でマリアが「疲れた」と言ってベッドに座りだしたのでジェイムスはマリアをベッドに寝かせてから一人で病院内を探索することになった。
病院の屋上に着いたジェイムスはある患者の闘病生活が綴られた日記を発見する。
中身は
- 薬の副作用で頭がぼーっとする事
- 薬は服用しているが症状が改善しない事
- 薬漬けになっている事
- 退院する事
について書いてあった。
ローラがメアリーを知っていた理由
どっちが嘘を言っているかはこの時点ではわかりません。
メアリーの手紙を探しに行くはずが
ローラと一緒に病院を出ることになったジェイムスだったがローラがメアリーの手紙を取りに行くと言い出した。
ローラに導かれるままにある病室に入ったジェイムスは一人で暗い部屋の中に入り手紙を探していると突然ローラが扉を閉めて鍵をかけてどこかに行ってしまった。
それと同時に部屋の天井からクリーチャーのフレッシュリップスが姿を現した。
倒し終えて部屋に中にあったはしごで下に降りたジェイムスは病院の地下に向かった。
地下の部屋で隠し扉を見つけ中に入るとそこには何故かベッドで休んでいたはずのマリアがいた。
マリアは置いてけぼりにされたことに怒りを爆発させたがすぐに一緒にローラを探しに行くことになった。
移動の途中でエレベーターに乗った二人だったが突如エレベーターが動かなくなり、姿が見えないが何者かが陽気な音楽とともにジェイムスたちにクイズを出した。
問題の内容を簡単にまとめると
- サイレントヒルにある遊園地の名称は?
- サイレントヒルにいた幼い兄妹を惨殺した犯人の名前は?
- サウスヴェイル地区からペイルヴェル地区に行くためにある唯一の道の名前は?
クイズを出し終えると3階倉庫で回答してねという言葉を残して再びエレベーターが動き出した。
三角頭に追いかけられ
3階に行き問題を答えた後に他の部屋を探索していると突如、後ろから三角頭が追いかけてきました。
二人で逃げてエレベーターの前に着き先にジェイムスが中に乗り込むと扉が勝手に閉まりマリアの手だけがはさまってしまった。
何とかして開けようとするジェイムスだったがマリアは追ってきた三角頭によって殺されてしまった。
それと同時に扉が完全に閉まりジェイムスは失意でその場に座り込んでしまった。
メアリーに会いに
エレベーターから出て1階の部屋に入るとそこにはネイサン・アベニューに行くための地図と地図に従えというメッセージが書いてある紙があった。
地図に従いジェイムスは病院を出てネイサン・アベニューに向かうことに。
資料館にその深淵の一つはある。
私の患者がそこに埋めた。知っておきながらほうっておいた。
手元に置いておくのが不安だったからだ。
私は真実よりも平穏を求めた。
私もあれを見たのだ。
私は逃げそして資料館に封印した。
資料館の中で
資料館の中に入ったジェイムスは「霧の日、裁きの跡」という三角頭をモチーフにした絵を発見する。
おかしくなったエディーが
銃を持っていたエディーはどうやら人を殺してしまったようでうなだれていた。
死んだはずのマリアが
アンジェラと再会したが
なのでアンジェラは助けてもらった男であるジェイムスに対しても警戒していたという訳です。
エディーとの対決
一本道を突き進んだ部屋の先には1体の死体とエディーがいた。
エディはまた侮辱されたので殺したとジェイムスに言った。
「俺を馬鹿にするようなやつはみんな撃っちまえばいいんだ。」
と以前の弱気なエディとは違いそこには強気で狂ってしまったエディがいた。
「エディー、狂ったのか?」とジェイムスが言う。
馬鹿にされたと思ったエディーはジェイムスに襲い掛かった。
メアリーとの思い出のホテルへ
資料館を出て一人トルーカ湖へ向かうジェイムス。
湖に着きメアリーと昔泊まったホテルに着くと312号室を目指すことにした。
中を進んでいるとそこにはピアノを弾いているローラがいた。
どうやらローラもメアリーに会いにホテルに来たようである。
ローラは病院の看護婦であったレイチェルから盗んだメアリーがローラに宛てた手紙をジェイムスに見せた。
手紙の内容を簡潔にまとめると
- 何かあったらジェイムスを頼って欲しい事
- もし病気が治ったら本当に娘にしたかった事
以上の事が書かれていた。
手紙を読みますますメアリーが3年前に死んでいないと確信しつつあるジェイムス。
さらにもう一つ手紙を持っていると言ったローラだったが途中で落としてしまったらしく手紙を探しに部屋を飛び出してしまった。
全てが明らかに
そのままジェイムスは312号室を目指し、無事部屋にたどり着くと中にはビデオテープがあった。
そのビデオはジェイムスとメアリーが312号室に泊まった時に撮影した思い出とベッドに寝ているメアリーにジェイムスが何かをしている映像が映っていた。
その映像を見たジェイムスは何かを思い出したように椅子に座りうなだれた。
そこにローラが現れメアリーに会えたかジェイムスに尋ねます。
「メアリー死んだんだ」とローラに言うジェイムス。
「病気で死んじゃったの?」と死因を尋ねるローラ。
ジェイムスは「私がメアリーを殺したんだ」とローラに言いました。
ジェイムスを罵倒するローラは部屋を出て行ってしまった。
うなだれていたジェイムスだったがラジオからジェイムスを探しているメアリーの声が流れてきた。
「速く来て」、「どこにいるのジェイムス」、その声を聞き部屋を出るジェイムス。
別の部屋に入るとそこには医者とジェイムスの会話が録音されている機械があり聞いてみると
- メアリーの病気はもう治らない
- 余命はもって3年
という内容だった。
最後の戦いへ
三角頭はジェイムスがメアリーを殺してしまった事で自分自身を罰して欲しいという心の奥底にあった自罰意識が具現化した存在であったことがここでわかりました。
サイレントヒル2の考察
サイレントヒル2をやり終えての考察です。
僕自身の意見が混じっているので正しくない部分もあるかもしれませんので注意してください。
サイレントヒル2のストーリーのまとめ
ローラがサイレントヒルで生き残れた理由
ローラがクリーチャーがいるサイレントヒルの中で生きていたのは彼女にとってサイレントヒルはただの人のいない町だったからです。
どういうことかというと彼女自身にはトラウマや悪いことをしている訳ではないのでサイレントヒルの不思議な力の影響を受けていない訳です。
なのでクリーチャーも見えません。
見えるのはエディーやジェイムス、アンジェラなどの悪いことをしたりトラウマがある人間のみということです。