サイレントヒルのストーリーをネタバレ含めた完全解説

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1999年に発売された大人気ホラーアドベンチャー「サイレントヒル」。

今さらながらサイレントヒルをプレイしたのですが物悲しく先が気になるストーリーでとても面白いです。

そこで私自身の感想や考察も交えながらストーリーを紹介します。

書いていたら1万字を超える量になってしまいました(笑)

最後にはサイレントヒルのストーリーの補完情報もあります。

追記情報:文章を少し修正しました。(2020年4月2日)

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サイレントヒルのストーリー

ゲームの進む順番でストーリーを紹介します。

ネタバレがふんだんにありますので注意してください。

サイレントヒルのゲームをクリアしただけではわからない事実もあるので足りない部分はサイレントヒルの前日談の「サイレントヒル0」と攻略本の情報で補完しています。

できるだけ前半部分はゲームと同じように謎を多く残したままにしています。

ちなみにエンディングはグッドエンドが2種類バッドエンドが2種類UFOエンドの5つですが今回紹介するのは一番最良のトゥルーエンドまでのストーリーです。

間違っている部分もあるかもしれないので注意してください。

冒頭

主人公ハリーと娘シェリルは観光目的で「サイレントヒル」に車で向かう途中、謎の少女が道路に突然現れ、避けようとしたところ道を外れてしまい気を失ってしまう。

意識が回復すると車内にシェリルがいないことに気づく。

車から降りたハリーは霧が立ち込め雪が降っていて、人気がまったく無い街をシェリルを探すために走り出す。

途中シェリルの姿を見かけ後を追いかけると血にまみれた死体や、街が急に暗くなるなど異変が起き始める。

さらに進んでいくと街のそこらじゅうに血が付いており、壁にくくりつけらた死体を発見することになる。

発見した直後にハリーは謎のクリーチャーに襲われ倒れてしまう。

ハリーはこの探索途中に車椅子とベッドを発見するんですが、これはアレッサが全身火傷を負った際に使われていた物なのかなと推測します。

シビルとの出会い

なぜか街の建物内のソファーで目を覚ましたハリーはここで女性警官のシビルと出会う。

どうやらシビルもこの街に迷い込んだらしく彼女もまたこの街の異変を察知しているがハリーと同じくどうなっているのかわからない状況。

再び娘を探しに行くために建物を出ようとしたハリー。

ここでシビルから銃をもらうが「引き金を引くときは相手をちゃんと見極めるのよ。」という台詞が出てくる。

これは後にエンディングの分岐に関係する言葉になります。

シビルは応援を呼びに建物を出る。

ハリーも建物を出ようとした時に建物内にあった携帯ラジオが鳴り出す。

ハリーが近づくと突然こうもり人間のようなクリーチャー(エアスクリーマー)に襲われる。

何とか建物を出たハリーは最初にクリーチャーに襲われた場所に向かう。

道中には新しいクリーチャーがいたるところにいた。

向かっている最中に地面に「学校へ」と書かれたいう謎の紙をハリーが発見する。

この謎の紙はシェリルのスケッチブックだがおそらくシェリルまたは後に登場するアレッサがハリーを導くために書いた物だと思われる。

学校へ

とりあえず学校に向かうハリー。

その途中にまたもや急に街が暗くなるがそれでも進みようやく学校に到着するハリー。

学校内を探索している内に学校の中庭で地下に降りることができるはしごを発見し降りる。

地下の一本道を進み奥にある地上に続くはしごを昇るとなぜか先ほどと同じ学校の中庭についてしまうが中庭の真ん中の地面に奇妙の紋章が描かれていた。

再び学校に入るとそこには先ほど探索した学校とは違う姿になっていた。

具体的に言うと壁は血と錆びが付着しており、地面は金網みたいな感じになっている。これが俗に言う裏世界であり、アリッサが作り出した世界。

その学校を探索していると冒頭で発見した死体を再び発見する。

さらに探索を進めると突然ある部屋の中にある電話が鳴る。

取ってみると相手はシェリルであり彼女は助けを求めていた。

シェリルの存在を確認したハリーはさらに進み学校内のある部屋に到着する。

そこには死体が吊るされており突然死体が炎に包まれる。

そしてその奥から最初のボス「スプリッド・ヘッド」が現れ戦うことに。

これはアレッサがイメージしている大トカゲを具現化させたものです。
ボスを倒し終わるとなぜかハリーは学校のボイラー室にいた。
その学校は最初に探索した時のような普通の学校に戻っていた。
どうやら「表世界」に戻ったようだ。
外観が普通の場合は「表世界」と言われてます。
ちなみに表世界でもクリーチャーは出現します。

ダリアとの出会い

ボイラー室を出ると教会の鐘の音が鳴り出し、教会を目指すことになる。
そして教会に着くとそこには一人の女性がいた。
名前はダリア・ギレスピー。どうやらダリアはハリーがこの教会に来ることがわかっていたらしい。
他にもハリーがシェリルのことを探している事を知っているなどストーリーの鍵を握ってそうな感じである。
ダリアは
「シェリルを探すにはたどるべき道がある。」
「フラウロスに秘められた隠者の道よ。」
という意味のわからない事をハリーに話し始める。
当然ハリーは意味がわからないので困惑する。
さらに話は続き
「フラウロスは静寂の牢獄」、「宵闇の壁を打ち砕き」、「泥土の怨念を妨げるもの」
という言葉を放つ。
さらに「病院へ行け」という言葉を残して「フラウロス」というアイテムをハリーに託した後どこかに行ってしまう。
この時点ではストーリーの背景はまったくわからずちんぷんかんぷんな状態です。

病院へ

病院の途中に警察署に寄りますがそこでは

サイレントヒルのある地域では「ホワイトクロジェア」というこの地域独特の植物が原料になっている「何か」が出回っているらしいことをハリーは知る。

表世界の病院に着き、ある部屋に入るとそこには銃を持った中年男性がいた。

名前はマイケル・カウフマンといいどうやら今いる病院に勤めている医者らしい。

彼もこのサイレントヒルの異変に巻き込まれたらしく、ハリーと話をするとサイレントヒルの街から出るために一人でどこかに出て行った。

ハリーはそのまま病院を探索し途中、謎の赤い液体を入手する

そして病院に地下があることがわかりそのまま地下の部屋に向かった。

地下を探索するとエレベーターを発見し、乗る事に。

エレベーターは地下1階から地上3階まであり、ハリーはそれぞれの階を探索するが扉が開かない状態で先に進めない。

仕方なくエレベーターに戻るとなぜか階数が増え「4階」が表示されていた。

4階のボタンを押し扉が開くとそこは血と錆びにまみれた「裏世界」の病院に入ったようだ。

途中には新しいナースとドクターの姿をしたクリーチャーが現れる。

探索の途中、病院の地下でビデオテープを見つける。

そしてそのまま地下を探索するとある一室にたどり着く。

その部屋は病室らしくアリッサという少女写真が飾られてあった。

おそらくこの部屋でアリッサは入院していたと思われます。
病院の1階に戻りある部屋に入るとそこには一人の女性が部屋に隠れるようにしてうずくまっていました。
彼女の名前はリサ・ガーランド。
彼女もどうやらこのサイレントヒルの世界に巻き込まれたらしく気がついたら周りには誰もいなかったらしい。
また彼女は病院の地下に行ったことがなく、入ってはいけないと言われていたらしい。
リサと会話をしていると突然頭痛を訴えるハリー。
そのままハリーは意識を失ってしまう。

再びダリアと

気がつくと表世界の病院に飛ばされそこにリサの姿は無くダリアが現れる。
彼女は
「サイレントヒルには闇に蝕まれている」
「卑小なる者の忌むべき力…稚拙な夢物語」
とまた意味のわからないことを言い町にあるもう一つの教会へ行くように導く。
ここで学校の中庭にあった謎の紋章はサマエルという紋章だということをダリアは語る。
さらに発言は続くがどうやらハリーに何かを止めてもらいたいらしい。
ダリアがいなくなり彼女の言っていた教会を目指すハリー。

シビルとの再会

途中骨董品屋に寄り探索をしているとシビルが現れる。
どうやら街から出られずハリーの姿を見つけ追いかけてきたらしい。
彼女はシェリルとおぼしき少女を見たとハリーに話す。
シェリルはどうやら「バックマン通り」の湖に向かう道を歩いていたらしい。
しかしその道は陥没で道が無かったらしい。その道を渡っていたとされるシェリル。
それはさておきシビルと会話をしているとどうやらサイレントヒルを観光している人を中心にドラッグが出回っているらしいという情報を得る。
このドラッグは警察署を探索したときにあった「ホワイトクロジェア」が原料の「何か」でありどうやらサイレントヒルで生産していると思われる。
また会話は続くがどうやらシビルは「裏世界」を体験していないらしい。
現時点で裏世界を体験、出会った人間はハリーとリサのみである。
他の人間は表世界でしか出現しません。
この理由は後にわかります。
会話は終わり骨董品屋の探索で見つけた穴に一人で探索に行くハリー。

リサと再び

穴の奥には祭壇があり、どうやらダリアの言っていた「もう一つの教会」とはここらしい。
とりあえずその場を離れようとした時、祭壇に灯がともる。
ここでシビルが返事のないハリーを心配して穴の中に入ったがハリーが入ったときとは違い、ただの部屋の一室がそこにありハリーはいなくなっていた。
場面は変わり再び裏世界の病院のベッドで目が覚めるハリー。
そこにはリサがいた。
リサが言うにハリーはうなされていたらしい。リサにダリアのことを尋ねるハリー。
どうやらリサはダリアのことを知っているらしくダリアは
「サイレントヒルでは有名人らしく、火事で娘を亡くして気が狂ったらしい。」
「サイレントヒルでは奇妙な信仰があるらしく、信仰のために魔術をつかうらしい。」
「街の若者がいなくなったときには土地の神様に召されたと街の人々が言い合う」
「街を開発しようとした団体の役員達が次々と事故死し、たたりではないかと噂になった。」
実際はダリアが呪術を使い次々に人を殺していった。
などサイレントヒルについての情報を話し始めました。
ここらから徐々にサイレントヒルについてわかりはじめてきます。
話が終わるとハリーは裏世界の別の場所で倒れておりリサがいなくなっていました。
次々と色々な場所に飛ばされてハリーは「今起こっている事は実は自分の妄想で頭の中で起こっていることなんじゃないか」と思うようになります。
そんな中ハリーはシェリルが向かったとされる湖を目指します。
建物を出たとき外は真っ暗で「表世界」の霧につつまれた世界とはまったく違いました。
今までの「裏世界」は建物の中だけだったが、ここでハリーは初めて建物の外の「裏世界」を体験する。
途中、ショッピングモールに寄りますがそこのテレビでサマエルの紋章とシェリルの姿が映し出されます。
さらに奥に進むと建物床が外れ下に落ちてしまうハリー。
そこにはボスである芋虫の形をしたクリーチャー「ツインフィーラー」が現れます。
このクリーチャーはアレッサの部屋にある昆虫の標本を見てアレッサが具現化したものです。
ボスを倒し、落ちた部屋から出たハリーは病院に向かいます。
おそらくリサを探しに行くためだと思われます。

病院にはリサがおり、湖の行き方についてリサにたずねるハリー。

学校の近くの給水施設の地下道から湖に行けるかもしれないと話すリサ。
リサの話を聞いたハリーは給水施設に向かおうとしますが、なぜか「行かないで」と感情を高ぶらせながら止めるリサ。
それなら「一緒に行こう」と言ったハリーに「ここを離れてはいけない気がする」と言って病院の外に出ようとしないリサ。

湖へ

それならばと一人で湖に向かうハリーは病院の近くの建物の屋上に行くことに。
そこに蛾のような姿をした「フロートスティンガー」が現れる。
フロートスティンガーはいつ前のボスである「ツインフューラー」が孵化したやつです。
僕はここで初めて蛾のクリーチャーだと知りました。
ボスを倒すと「表世界」に戻り、そこから給水施設の地下を目指すハリー。
無事に地下に降り、地下道を進み地上に出る。
近くの建物に入ったハリーはクリーチャーに襲われているカウフマンを発見し救出する。
どうやらカウフマンもサイレントヒルから出ることができなかったらしくハリーと励ましあうとそのままどこかに行ってしまった。
ハリーはカウフマンが落とした金庫の鍵暗証番号が書かれていたレシートを見つける。
ハリーも建物をあとにして街を探索していたが番号式の南京錠が掛かっている建物を発見する。
カウフマンのレシートに書かれていた番号を入力にダイアルを回すと鍵が開き中に入る。
建物内を探索すると机の上に日記があり中にはこう書かれていた。
「8月20日:あいつがやってきた。あの女から預かっている物を渡す。」
「あいつ」とは後に関係性がわかりますがダリアのことです。
カウフマンとダリアは利害関係でつながっています。
「9月12日:あいつがノーマンのところへも現れたらしい。あんなやつらとはこれ以上関わりたくないのだが…」
このノーマンという人物が誰なのかがゲームをプレイしてみてもわからなかった。
「あいつには以前にはなかった得体の知れないおそろしさを感じる。」
「いっそのことこの街をでようかと考えたが、それこそどんな目にあうか考えただけでも恐ろしい。」
おそらくカウフマン以前から逃げたかったがサイレントヒルでおこっている謎の事故死(たたり)を恐れていたのかもしれない。(実際はダリアの呪術)
日記を読み終わり、周りを探索すると金庫があり、カウフマンの落とした鍵で開けてみると中には「ドラッグ」が入っていた。
とりあえず探索を終えまた街を探索するハリー。
とあるホテルに入るハリー、そのホテルの一室にカウフマンが利用していた部屋があった。
鍵を開け中を調べていると「バイクの鍵を発見する。
カウフマンの部屋を出て再びホテルを探索しているとバイクを発見する。
バイクの鍵を使うと中には謎の液体が入ったガラスの小瓶があった。
小瓶を手に取った瞬間、カウフマンが現れる。
小瓶を見て声を荒げながら小瓶を渡すようにハリーに言った。
中身を尋ねたハリーをよそに強引に小瓶を奪うとさらにハリーに対してまくし立てどこかに行ってしまう。

異変

カウフマンの変わりように若干引いているハリーであるがホテルの探索を終えまた街に出るハリーであったが突如地震が起き、街が「裏世界」になった。(画像はちょうど変わっている最中のもの)
今まではハリーが気を失ったり、ドアなどで別の場所に行く場面でいつの間にか「裏世界」に切り替わっていたが「表世界」から「裏世界」に変わるのをハリーがきちんと認識したのは初めてです。
今までの「裏世界」との切り替わり方が違うことにハリーも嫌な予感を感じる。
ハリーは表世界を「現実」、裏世界を「悪夢」と認識してる。
切り替わった「裏世界」を進むハリーであるが船を発見する。
中に入ってみるとそこにはシビルがいた。
シビルも「裏世界」を認識しており、サイレントヒルの変わりように困惑していた。
ハリーは自分が今までサイレントヒルで体験してきた事を話す。
どうやら「表世界」が「裏世界」にどんどん侵食されているらしい。
以前にダリアが言っていた「闇」はおそらく裏世界の事だと思います。
ハリーもようやくダリアが言っていたことを理解し始める。
しかしまだ裏世界を作り出している原因がわからないハリー達。
ハリーはシェリルがこの闇を作り出しているやつのところにいるのは確かだと言った。
この時点でハリーはシェリルが何かこのサイレントヒルの異変に関係しているのかもしれないと思ったのではないかと推測し始めます。
そしてシェリルはハリーに助けを求めていると言葉を続けた。
そんな言葉を聞きシビルはハリーが疲れていて妄想を言っているんじゃないかと半信半疑であった。
すると突然ダリアが部屋の中に入ってきた。
ダリアは「悪魔は地にすみ生贄をむさぼりこの日が来るのを待っていた。そしてついにそれが成就してしまおうとしている。」
生贄はおそらくシェリルの事だと思われます。
「サイレントヒルと深淵(闇の事)とを結びつけるサマエルの印章が完成したとき世界は終わる」
学校の中庭などにあった印章はどうやら表世界と裏世界を結びつける儀式に必要の事の一つらしい。
「昼間でも闇が太陽に取って代わり死人が歩き、殉教者は業火に焼かれる。」
簡単に言うと常に裏世界になってみんな死んじゃうという事です。
どうすればシェリルを助けられるかダリアに問うハリー。
ダリアは「悪魔が目覚め始めているから早く「湖にある灯台」と「遊園地の中心」に行け、悪魔を止められるのはあなたしかいない。悪魔を止める際は「フラウロス」を使いなさい。」とハリーに言った。
ここまでのダリアは怪しさはあるがハリーを導き手助けをしているように見えます。
ここでシビルは遊園地に、ハリーは灯台の方に行くことを決め、船を出る。
ハリーは灯台に着くと最上階に向かった。
最上階に着くとそこには地面いっぱいの大きさでサマエルの印章が描かれていた。
そして最上階にはアレッサがいたがハリーが近寄ると消えてしまった。
ハリーは「間に合わなかったか」と言うと灯台を出て、シビルが船に戻っているかもしれないと考え船を目指す。
しかし船に戻ってもそこにシビルはいなかったので遊園地を目指すハリー。
遊園地に行くための下水道を発見するハリーであったがすでに下水道の扉が開いていた。
映像はシビルに変わり、シビルが地下道を進んでいる際にこけた?と思わしき部分が流れる。
すぐにハリーに切り替わり、ハリーは下水道を抜け遊園地に着いたハリーはメリーゴーランドを調べているとそこにシビルがいた。
しかしシビルは車椅子に乗っており、車椅子から起き上がると目は真っ赤になっており明らかにおかしくなっているシビルがそこにはいた。
シビルはハリーに向かって発砲した。
ここでハリーとシビルは戦うことになる。
シビルをそのまま倒すか病院で入手した謎の液体を使うかでエンディングが変化しシビルの扱いが変わります。
ここでは謎の液体を使ったパターンで話を進めます。
シビルに謎の液体をかけるとシビルが苦しみだしそのまま倒れ、シビルの体内からクリーチャーが出てきます。
シビルが下水道で倒れた映像はどうやらクリーチャーに襲われた映像みたいです。
襲われたときにシビルの体内に入り込みシビルを操ったみたいです。
正気に戻ったシビルとの会話の中でハリーは
「ハリーとシェリルは血がつながっておらずハイウェイの近くに捨てられていたシェリルを子供がいなかったハリー夫妻が拾い、そのまま育てた」という事をシビルに語った。
またハリーは「身元がわからなかったシェリルなのでやはりこの街の異変に関係しているのかもしれない」と改めて思い始める。
ハリーは遊園地の探索を再開するがそこにアレッサが再び現れる。
アレッサにシェリルを返すよう訴えるがアレッサは不思議な力を使いハリーを倒し、目に見えない壁を作り出しハリーを遊園地の奥に進ませないようにする。
しかしハリーが持っていた「フラウロス」が突然光だし、その光がアレッサに襲い掛かった。
後でわかりましたがフラウロスはアレッサの力の一部を無力化させるアイテムみたいです。
ダリアがアレッサを捕まえるためにハリーをだまして持たせたという事です。
アレッサは倒れ再びハリーがシェリルを返せと言うとそこにダリアが現れた。
どうやらダリアはアレッサに会いたかったらしい。
ダリアはアレッサに「悪ふざけはおしまいよ」と話しかける。
アレッサがダリアに「ママ」と呼んでいたので二人は親子関係だという事がここで判明した。
さらにダリアはアレッサに向かって「ずいぶん小ざかしいことをしてくれたわね」と言った。
どうやらアレッサはダリアがしたかった「何か」を邪魔していたみたいです。
そして「あたしたちの呪縛から逃げ出せると思っていなかったわ、あなたがそんなに成長しているなんて知らなかったわ」と言った。
ここでダリアはアレッサをなんらかの形で利用しようとするため呪縛をつかってアレッサを逃がさないようしていた。しかしアレッサが自分の力を使ってダリアの元から逃げ出したと推測されます。
さらに言葉は続き「おかげで、あたしだけでは捕まえることができなかったわ」

「でも残念だったわね、あなたの半分がこの男に助けを求めてしまって。」とアレッサに向かって言う。

このダリアの発言で「ダリアはアレッサを捕まえるためにハリーを導いていた事。」そして「シェリルはアレッサの何かの半分」であるということがわかった。
最後にダリアがアレッサに帰りましょうと言うと二人は謎の光に包まれて消えてしまいます。
ちなみに二人が会話している間に何度かハリーは二人に話しかけますがぜんぶ無視です(笑)

リサの正体が

ここで急に場面が変わりハリーは裏世界の病院で目を覚まします。
そこにはリサがおり困惑しているハリーにリサは話かけます。
リサは「地下に行ったことがあるか」と聞いてきたハリーの質問が頭にずっと引っかかっていた為、「地下室に行ってみた。」と答えた。
そこには奇妙な部屋がありリサは変な感じがしたと言う。初めて訪れた感覚じゃないと。
どうやらリサは何かを思い出そうとしているが思い出すのが怖いといった様子。
そして弱弱しくハリーに助けを求める。
ハリーは「一時的に混乱しているんだ、時間が経てば思い出す。」とリサに言ったが、突如リサは怒ったように「あなたにはわからないわ」と声を荒げ、部屋を出てしまう。
どうやらリサは急に怒ったり、弱弱しくなるなど精神的疾患があるように思わます。
実際は後にわかるがリサが使用していたドラッグの影響であり落ち着いた状態から興奮状態になっている。
リサが部屋を出た後、病院の地下から揺れが起きていることに気づきハリーも部屋を出る。
部屋を出るとそこには一本道がありその先にはエレベーターのドアがあった。
ハリーがドアに近づくとハリーを導くようにドアがひとりでに開く。
「この先に行けばこの街で起こった原因がわかるに違いない」
そう感じたハリーは覚悟を決めエレベーターに乗り込む。
地下に移動しエレベーターのドアが開き病院の地下を探索していると途中で子供(小学生低学年位)のアレッサがある部屋に向かって走っていきそのまま消えてしまった。
まるでハリーをその部屋に導くように…
他にも机が一つしかない教室などがあり、おそらく小さい頃アレッサはこの病院の地下に住んでいたのだと思います。
その部屋は鍵が掛かっていたので他の部屋を探索しているとそこにリサがいた。
リサはどうしてみんながいなくなって自分だけが生き残っているのかを思い出した様子。
リサは「自分だけが生きているんじゃなくて自分も死んでいる」という事に気づいたらしい。
他のみんなはクリーチャーになっているがリサだけは人の姿のままになっていた。
だから裏世界にしか現れなかったわけである。
リサだけ人の姿なのはおそらくアレッサが病院で身近にいたのがリサでそのままの姿を具現化しやすかったからではないかと推測します。
そばにいて欲しいと言いハリーに近づくリサに対してハリーはリサを突き飛ばしてしまう。
するとリサは頭から血を流しながらクリーチャーの様にハリーに近づく。
ハリーはそこから逃げ出しドアを閉めた。
病院のみんながクリーチャーになり、その中で自分だけ人間の姿、感情のまま取り残されるリサはかわいそうだなと感じずにはいられませんでした。
やがて音がしなくなったリサがいた部屋にもう一度入るとそこには日記が落ちていた。
中身はどうやら全身に火傷を負った少女の看護を担当していたリサの苦悩が書かれていた。
この少女がアレッサです。
彼女は家の火事で全身火傷を負っています。
サイレントヒル0では主人公「トラビス」がアレッサを助けるシーンがありそのシーンでは印章の上にアレッサがいたので儀式の最中だったと思われます。
具体的には
「全身に死ぬほどの火傷を負っているが生きていて、しかも傷がずっと治らないままである」
これはアレッサの中に神が宿っているため、アレッサは死にたくても死ねない状態になり、しかもずっと苦しまなければならない状態になっているということです。
「その部屋には無数の虫がおり、窓やドアを閉じても虫が入ってくる」
「バスルームの蛇口をひねると血と膿が流れ出し、止めようとしても止まらない。」
「気持ちの悪さに何度もリサは吐き、胃の中に何も残っていない状態まで吐いた。」
「薬が欲しい」
おそらくこの嫌なことから逃れたいのでリサはドラッグに手を出したと思われる。
これはサイレントヒル0でも日常的にリサがドラッグを使用している部分があったので間違いないと思います。
最後に「だれかたすけて」と書いてあり日記はそこで終わっていた。

アレッサの過去の一部

その場を後にして小さいアレッサが向かった部屋へ行き、奥に進むとそこには壁じゅうに文字や目が書かれた部屋にたどり着いた。
そこには小さいアレッサが部屋の片隅で泣いていた。
この部屋に小さい頃のアレッサが閉じ込められていたのかと推測します。
そしてそれをハリーに知って欲しかったのでハリーを導いたんだと考えます。
そして他の部屋を探索しているとビデオとテレビがある部屋を発見する。
ハリーは以前手に入れていたビデオを入れ再生すると日記と同じくリサの苦悩が映像として残されていた。
内容は日記とほとんど同じです。
また別の部屋に行くと今度は過去のダリアやカウフマンなどの姿があり、どうやらアレッサの事で話し合っていることが伺えます。
内容は「アレッサの胎内に「何か」を宿すことに成功したが完全ではないという事。」
この「何か」は悪魔でありおそらくダリアたちが儀式によってアレッサの胎内に悪魔を宿したと考えられます。
そしてその儀式をした場所がアレッサの実家であり儀式中に火事になり全身に火傷を負った。
「しかし魂の半分が失せているため種子は目覚めない」
「意識の底に閉じこもってしまった。」
アレッサは魂の半分をシェリルとして生み出し、神を生み出さないようにするために封印(弱体化)していたと考えられます。
「カウフマンとダリアはその悪魔復活させ利用しようとしていた。」
厳密にはカウフマンは悪魔を利用するというよりもダリアとの繋がりで得られるお金で動いていた。
「そのため無くなった半分の魂を探すことにし、そのために呪術を使いアレッサを苦しめる」
アレッサを苦しめることで魂の半分であるシェリルはアレッサの苦しみを感じ取りアレッサの元に来るだろうとダリアは考えた。
だからダリアはハリーに初めて会ったときも「来ることはわかっていた」と未来予知をするような発言をしていたと考えられます。
ここまで話し終わると姿は消え再びハリーは他の部屋を探索しますがとある一室を発見します。
そこには蝶や蛾の標本があったり、床には何かの動物の絵がスケッチブックに書かれています。
この部屋にあるものが以前に戦ったボスの元となっている部屋です。
その部屋の先に扉があり、そこをあけると小さい頃のアレッサとダリアがいました。
どうやらダリアはアレッサの力を利用しようとしているが「もう嫌なの」とアレッサが必死に抵抗している姿が写っていた。
「もういや」とアレッサが言っていたので何回かアレッサの力を使っていただと推測します。
そしてその力は「裏世界」を創造する為に使われたと私は考えます。
というのもサイレントヒル0ではすでに裏世界ができていたのでアレッサが力を使っていたのかなと考えてます。
抵抗するアレッサに対してダリアは「自分の力でアレッサに悪魔を宿せばいい」と自分自身に言います。
ダリア自身に神を宿したかったが、ダリアの持っている力では神を宿せなかったので、ダリアよりも不思議な力を持っていたアレッサに神を宿すことをここで思いつきます。
映像はここで終わり、ハリーは先に進むことに。

最後の戦い

階段を下りるとそこにはシビルとダリア、そしてアレッサの姿をした少女と車椅子に乗っているアレッサががいます。

アレッサが二人いることになりますが、おそらく車椅子の方が現実のアレッサでもう一人の少女はアレッサの魂だと推測します。
なぜかというと冒頭でも車に乗っているハリーの前に現れたり、他の場面でも現れたり消えたりできたためです。
ダリアはアレッサとシェリルを一つにして完全な悪魔を生み出そうとしているようです。
それを止めようとするシビルだったが不思議な力によって吹っ飛ばされてしまいます。
ハリーがシェリルを返せというとダリルは「何度も会ってるじゃない、本来の自分に還元されて」と少女の方へ視線を向ける。
「本来の自分に還元」という事はおそらくすでにシェリルはアレッサの中に取り込まれてる状態ではないかと推測します。(シェリルはアレッサの魂の半分な為)
どうやらアレッサは呪法によって苦しみずっと悪夢を見てきたがそれによりアレッサの中の悪魔も育っていった。
悪魔が生まれれば楽園が生まれ、アレッサが救い手の母になるとダリアは言い、二人を一つにした。
すると一人の女性(アレッサ)が現れると同時にと悪魔の様なうめき声が聞こえた。
その瞬間、カウフマンが登場し、ダリアに発砲した。
倒れるダリアに対してカウフマンはどうやら悪魔の力が今のサイレントヒルのような状態になるとは知らなかったらしく「元の世界に戻せ」とダリアに言った。
ハリーと同じようにカウフマンもダリアに利用されていたようだ。
しかしカウフマンは慌てることなく小さな小瓶をダリルに見せる。
ホテルでハリーから奪った小瓶の事。
これは「アグラオフォティス」といい悪魔を追い払う効果があるとされる液体であり、遊園地でハリーがシビルにかけた謎の液体も同じ物です。
慌てるダリアをよそにカウフマンはアレッサに向かって小瓶を投げた。
液体がかかったアレッサは苦しんでいた。
しかし急に悪魔の鳴き声は聞こえ出しアレッサの背中から悪魔インキュバスが出てきた。
本来なら神を生み出すはずだったが「アグラオフォティス」のおかげで弱体化している。
インキュバスは力を使うとそばにいたダリアを燃やしてしまう。
そのままハリーはインキュバスと戦うことになる。
何とか神を倒したハリーであったが最後に「ダディ」とシェリルの声が聞こえた。
神の魂の一部がシェリルだった為、同時にシェリルも死んでしまったんだと思います。
神が消えると変わりにアレッサが姿を現した。
アレッサは力を使い赤ん坊を誕生させそれをハリーに託した。
赤ん坊はアレッサ自身の生まれ変わりであり、後にハリーはこの子の名前を「シェリル」となずけた。
この子が成長してサイレントヒル3の主人公「ヘザー」となる。
アレッサはハリーを光の方へ導く。ハリーはシビルと一緒に光の元へ走った。
生きていたカウフマンも光の元に行こうとしたが、リサが現れカウフマンをサイレントヒルの世界に留めた。
何故リサがカウフマンを留めたかというと実はリサはカウフマンに殺されているからです。
ハリーとシビルが無事に光に向かい走っていったことを確認するとアレッサはそのまま倒れてしまう。
光を抜け表世界に戻ったハリー達はサイレントヒルを抜け、ハリー、赤ん坊、シビルが仲よさそうにしているカットで終わりになります。




補足

最後にいくつかの情報を捕捉しておきます。

1.表世界と裏世界があるが実はどっちもアレッサが具現化して世界であり、違いはアレッサの眠りの深さに関係しています。

眠りが浅ければ表世界、深ければ裏世界になるということです。
だから表世界にもクリーチャーがいたということです。
つまりハリーが初めてサイレントヒルについてからすでに現実ではなかったということです。

2.ストーリーでは名前は出てきませんが実はダリアの言っていた「サマエルの印章」は本当はアレッサが書いていた「メトラトンの印章」の事です。

異世界はアレッサが作った世界なのでが死ぬことでサイレントヒルの世界が崩壊します。
本来この印章を完成させることでアレッサ自身が作り出した世界を消滅させることができ、そのためにアレッサが街のあちこちに印章を書いていました。

しかしダリアがハリーをだましアレッサの計画を阻止させようとしていた。
灯台の屋上で印章と供にアレッサがいたのはまさに印章を描き終えたタイミングだったということです。

3.アレッサはどうやら死にたかったらしくサイレントヒル0でトラビスに火事から助けられたシーンでも「死なせて」と言っている。
つまり死ねる状態だったわけでおそらくこの段階ではアレッサの中に神は宿っていなかったと考えられます。

4.アレッサが具現化させているものには子供やナース、ドクター、虫など様々な特徴があります。

これはアレッサが体験したり知っていたりする物を具現化してます。
またアレッサが恐怖を感じた物は醜く具現化されています。

5.サイレントヒル0の記述ではダリアが呼び出そうとしていた神はサマエルであり、サマエルの誕生=世界が楽園になるというらしい。
またサマエルを呼び出せるのは巨大な精神力を持つ者だけでありこれがアレッサに該当する。

6.フラウロスに関してですがサイレントヒル0ではアレッサは主人公トラビスにダリアたちによってバラバラに散らばっていたフラウロスのかけらを集めさせて、封印を解除し、その中に悪魔を封印した。
そのおかげでアレッサに神を宿す儀式は中途半端に成功した。
つまりトラビスがいなかったら神は誕生していたという事です。

7.ストーリーのいたるところで吊るされた死体がありますが、それはアレッサと同様にダリアたちが他の人間にも儀式を行い、それが失敗した姿です。

最後に

ストーリーは終始ハリーがシェリルを探すという部分が軸でした。

そこの軸は一切変わらず何があっても諦めずに前に進んでいくハリーの姿に家族の愛を感じました。

それにしても書くのに疲れましたわ。

これが完成するのに20時間くらいかかりましたよ…

1週間こつこつと書きましたよ…

途中何度投げだそうとしたことか(涙)

今回はサイレントヒルのストーリーを書きました。

もちろんサイレントヒルも十分面白いんですが私が一番おすすめしたいのは「サイレントヒル2」です。

1のいいところを引き継ぎつつストーリーも主人公自身に焦点を当てていて1とは違うストーリーなので興味が沸いたら是非プレイしてみてください。



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コメント

  1. めちょ より:

    読ませて頂きました。
    私自身サイレントヒルシリーズが好きで全シリーズをプレイしましたが、ストーリーが難解なので理解していない部分もありましたが、この解説を読んで初めて理解できた事が多くあり、解説の分かりやすさにとても感動しました。
    この解説を書くのにとても苦労されたと思いますが、また機会がありましたら他のシリーズの解説を宜しくお願い致します。

    • 鮫氷 より:

      あの長いストーリーを読んでいただきありがとうございます。
      こういうコメントをいただけますと本当に書いて良かったなと思いました。
      いつ書くかはわかりませんがまた書こうと思います。

  2. さすお より:

    サイレントヒル1の実況動画を見てストーリーが全く分からなかったので、
    解説を見ようとこのページにたどり着きました。
    ゲームの流れに沿って疑問点を全て解決するように書かれており、
    非常にわかりやすかったです。
    このブログで全体検索をしたところサイレントヒル2の解説記事がありましたので、
    サイレントヒル2の実況動画を見終わった節にはぜひ読ませていただきます。
    ありがとうございました!!

    • 鮫氷 より:

      さすおさん。
      コメントありがとうございます。
      こういう記事は今まで書いたことがなかったので、ぐだぐだになっていたと思っていたんですがそういうことを言ってもらえるとありがたいです。

  3. あた より:

    ご解説ありがとうございます! とてもわかりやすかったです!

    • 鮫氷 より:

      あたさん。
      返信が遅くなり申し訳ありませんでした。
      とっくに返信していると思っていたんですができていませんでした。(言い訳)
      読んでいただきありがとうございました。

  4. ほげ より:

    色分けしてある心遣いがとても良いですね。
    おかげ様で理解が深まりました

    • 鮫氷 より:

      ほげさん。
      返信が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
      さすがに全部文字だと読みにくいだろうなと思っていたんで、読みやすいと思ってもらえたなら良かったです

  5. NORI より:

    過去サイレントヒル1、2とプレイしましたが、両方とも怖すぎて序盤で挫折した者です。
    たまたま映画『サイレントヒル』1作目を再鑑賞する機会があり、こちらのブログに辿りつきました。ゲーム本編はもとより、映画でも補完しきれない隠された意味やストーリーを何年か越しに知ることができてとても嬉しいです。
    本当にありがとうございました。

    • 鮫氷 より:

      NORIさんコメントありがとうございます。
      私こそこういうコメントをいただけて記事を作ったかいがあります。

  6. 346 より:

    詳しく解説していただきありがとうございます。
    当時プレイしましたが、懐かしく思い出されるとともに、不明だった点をわかりやすく補足していただき、感謝します。

    一つ、蛾のボス、フロートスティンガーについて。

    > 冒頭で紹介した「こうもり人間」の様な姿をしたクリーチャーの巨大版。

    と記載されておりますが、私の印象だとその前のボスイモムシ「ツインフィーラー」が羽化した姿であるように感じました。
    なぜかといいますと、あのイモムシは勝利できてもとどめは刺せず、現場から逃走する描写があったからです。この場面ですね
    https://www.youtube.com/watch?v=tkg9Svmtka0&t=40m15s
    ご参考まで。

    • 鮫氷 より:

      コメントとご指摘ありがとうございます。
      346さんのご指摘通りですね。
      これは私の例え方が間違っていました。申し訳ありません。
      今見返すとどうしてフロントスティンガーの姿をこうもり人間と例えたのか自分でもわかりません(笑)
      どう見ても蛾ですよね。
      すぐに修正させていただきます。

  7. ウール より:

    また映画化するらしいですね
    旧作映画(2006)はよくまとまってたのに続編で世界観ぶち壊してしまった

    原作を無視して考えると、映画は「オカルト無し」で説明が付くように出来ている
    妻が養女を連れて故郷に帰る途中で警官から逃げようとして娘共々事故死。警官も事故で負傷し、時間差はあったが死亡
    夫視点ではそれだけの話

    ソフトな表現にしてたけどオカルト要素を排除するなら父親の推測通り娘はアリッサの実子

    つまり教祖が、聖職者でありながら妊娠した妹を擁護するために処女懐胎と誤魔化し、
    神の子ならぬ「悪魔の子」としてアリッサを中傷
    アリッサはトイレの用務員にレイプされ妊娠
    それを知った教祖が隠滅のために火あぶりの刑
    事故で火災が起き、集まっていた教団員は全員死亡
    村は廃村
    アリッサは死亡するが胎児は助かり養護施設からの養女に
    という事でしょう

    火あぶりが警察に露見して教団員が逮捕されてないのはおかしいし、やはり教団員はとっくの昔に死んでいたという事

    オカルト的な解釈では、娘にアリッサが憑依しサイレントヒルに向かわせた
    静岡はあの世とこの世の間であり、自分たちが既に死んでいる事を認めない教団が信仰心で維持する世界と、今一度「死」を体感させる事で地獄に引きずり込もうとするアリッサで成り立っており
    最後のシーンは妻と娘の死を認めない夫の意思が、ある種の信仰に達したため死を認めていない妻と娘の魂を感じたという事だろう

    原作ではシェリルは分裂で生まれ、また新生児(ヘザー)が現実世界に明確に誕生している事から世界観としてオカルトは否定できない物になっている
    映画では夫視点によって全て否定できるように作られている

    ところが監督など変わった続編映画で全て否定する形になった。