1度見たら絶対に印象に残りつい意味を考えたくなる妄想代理人のOP。
僕も初めて見たときに「なんか怖ぁ!!」と思いました。
それと共に絶対何か意味があると思ったので考察してみました。
それと答えあわせじゃないですがOPの真相も調べたので興味があれば見てください。
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目次
妄想代理人のOPの考察
OP中に登場するキャラクター順に考察できる範囲でしてみました。
まず上の動画を見てから考察を見るのをおすすめします。
鷺 月子
月子の苗字である「鷺」は西欧では嵐を予知する鳥とされていて、雨が嫌いで雲の上を飛ぶとされてます。
だとすると月子がひときわ高いビルの上に立っているのも納得できます。
そして次の場面に行く前に雨が降り始めたのは月子が嘘をついたことによる物語の始まりの予兆ととる事ができるんじゃないでしょうか。
鯛良優一と牛山尚吾
洪水で崩壊した家や氾濫した川の上で立って笑っている二人。
氾濫した川と倒壊している建物は月子が少年バットがいるという嘘をついた事(氾濫した川)に巻き込まれている事と、牛山の存在が原因で優一が学校で今まで築き上げてきた物(人望や人気)が壊されたという表現と考えればなんか納得できそうな感じがします。
蛭川妙子
水の中で立って笑っている(おぼれている?)。
水の中に妙子が沈んでいるという事はストーリーの中で妙子自身が川に飛び降りて自殺しようとした事と、少年バットに襲われた後に記憶喪失になった(今までの自分の記憶を奥底に沈めた)事を表現しているように思えます。
馬庭光弘
空から逆向きに落ちながら笑ってます。
馬庭はストーリーの中で唯一少年バットと戦っている存在です。
なので馬庭だけOPとEDの中で明らかに他のキャラクターと何か違うんです。
仮に普通に立っているのがなんらかの形で少年バットの被害にあった人(被害にあってない人もいますが)と想定するなら、その逆は少年バットに立ち向かっている人と考えればなんとなく納得できるんじゃないでしょうか。
川津明雄
荒廃した街の中で電話をしながら立って笑ってます。
電話をしているのはストーリーにあるように交通事故の被害者と電話をしている。
背景は川津が交通事故を起こした際に相手からの慰謝料や入院費用を払わないといけない逼迫した状況を表しているんじゃないかと考えられます。
蝶野晴美
二つの人格の晴美がゴミ袋の山の上で立ってます。
これはストーリーの中で二人の人格が互いの荷物をごみ捨て場に捨てあった場面を象徴しているところなのであんまり考察は必要ないかもしれません。
猪狩美佐枝
荒らされた家の中で立っています。
これはストーリーの中でも少年バットによって部屋をあらされている事から美佐枝自身の心の葛藤を表現している様に思えます。
老婆
豪華な部屋のテーブルの上に立ってます。
親が会社を経営していた(裕福だった頃)時と会社が潰れホームレスになってしまった現状の比喩じゃないかと思います。
蛭川雅美
雪山の頂上で何故か薄着で立ってます。
普通に考えたら異常な感じがしますが雅美はストーリーの中で薬物に手をだしているので寒い場所なのに薄着という普通の状態じゃないことを表現していると思われます。
老人
老人の後ろで地球になにか起こっている(波紋が起きている)。
波紋は今回の鷺月子の嘘が日本を駆け巡ったように世界中で似たようなことは起こっているという事を意味しているんじゃないでしょうか。
老人はストーリーの始まりを唯一予知していた人物なので、月から地球を俯瞰しているのも他のキャラクターよりも一つ上の存在という事を表しているように思えます。
また服装に関しては老人は次回予告の時に毎回登場しているので、いわば案内人のような存在なので正装をしていると思われます。
少年バット
晴れ渡った空と草原の上で少年バットが立ってます。
通り魔として悪の象徴みたいになっているけど実際の少年バットはみんなの中にいてみんなの救いの象徴になっているからこそ暗い感じではなく爽やかな感じの背景にしているんじゃないでしょうか。
妄想代理人のOPの真実について
実は妄想代理人のDVDの特典映像にOPの作曲と絵を担当した平沢さんと今監督のインタビューがあったんですがOPに関しての真実が語られてました。
いくつか疑問点がありそうな部分を紹介します。
OPで本当に伝えたかった事は?
妄想代理人が最初に放送された時間は深夜(24:00)頃だったんでOPは起きろ(覚醒を促す)という意味を込めて、逆にEDは寝ろという意味を込めたと語っていました。
確かに曲の始まりから大きな声を出す感じなんで言われてみればその通りだなと納得できました。
他に今監督が言っていたのは
・作品全体のイメージを表現するために作った(清清しいのか気持ち悪いのかわからない妄想代理人自体のイメージ)
・手を抜いて無いように見せて、かっこよく、印象にも残る様に作った。
といった感じです。
ここに関してはまさにそのままの印象を受けました。
矛盾した部分の意味は?
洪水や溺れている中でもキャラクター達が笑顔になっているという矛盾した部分は
OPを歌っている平沢進さんが出したアルバム「BLUE LIMBO」から影響を受けたらしいです。
で実際にアルバムの中の「RIDE THE BLUE LIMBO」という曲のPVを見てみたんですが、なんというか口では説明できない不思議さがありました。
矛盾に関して何かメッセージ性があるかと言われると無いというのが本当の所じゃないでしょうか。
立ったまま笑っているのは?
結論を最初に言っちゃうと書く枚数が減らせるから。
ただこれだけです。
というのも妄想代理人を製作し始めた時期がアニメ映画の「東京ゴッドファーザーズ」を製作している最中だったんで普通に書いてたら納期に間に合わないので、いかに少ない枚数でOPを製作するかを徹底していました。
背景の一部は東京ゴッドファザーズで使用していた画像を加工して使用しています。
例えば下の画像なんかがまさにそうで
左が東京ゴッドファーザーズで右が妄想代理人のOPの一部ですが構図がほとんど同じなのがわかりますよね。
他にも老婆の背景の部屋や美佐枝の背景の壊れた家なんかも同じように使用しています。
きのこ雲はどんな意味があるの?
OPの中でも一際目立つのが背景にあるきのこ雲。
本編に登場するわけでもなく、ネットでは戦争に関する事を示唆しているとかいう意見もありました。
ただ実際は今監督が平沢さんが作った曲の中に「きのこ雲」という歌詞があったから入れただけという本当に単純な理由でした。
結論:OPはみんなが思っているようなメッセージ性はほとんどない
一つ一つの場面に意味があるように思えて実はほぼ意味がない。
これがOPの答えです。
今監督が妄想代理人のラジオの中で本編とリンクした解釈をしている人に対して「なんて素直なんでしょうかね。なんでも解釈すればわかると思ったら大間違い」と言っていました。
でも個人的にはこういった一人一人が思わず何かを考えてしまう物を作れるのはすごいと感じました。(しかも手間も少なく)
普通あのOPをみたらなにか意味があると思っちゃいますよね。
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