前作の「スキとスキとでサンカク恋愛」から1年半以上経ってから発売されたAsa Project(アサプロ)の新作「かりぐらし恋愛」。
Asa Projectの作品は全部プレイしようと決めていたんですが発売されている事をすっかり忘れてたので今になってのプレイになっちゃいました。
いまさらですがプレイしたので若干ネタバレありの感想を書いてみようと思います。
感想の中に18禁要素は無いのでご注意を。
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目次
キャラクターについて
感想を書く前に簡単にヒロインの紹介をしておきます。
ヒロイン全体の印象としては極端なネタに走らずみんな可愛いと、萌えの部分で言えば文句は無いありません。
逆にいえばアサプロらしさを求めていた人にとっては物足りないかもしれません。
※声優はPS4版の名前を書いています。
新妻 ひより
声優:石原舞
今作のネタ枠ヒロイン。ネタ枠と言っても極端にネタに走ってる訳じゃなく可愛さと結構冷静な部分もあり良い意味でギャップがあってよかったです。
ただアサプロ名物の変顔も積極的にしてますけど必然性をあまり感じませんでした。
個人的に今作では一番好きなヒロイン。
荒波 杏
声優:花澤さくら
見た目も声も可愛い主人公の1歳上の姉的存在。
けど終始だらしなさが目立ってどっちが年上かわからない状態に。
好き嫌いが分かれそう。
桜木橋 理兎
声優:岡本理恵
最初、再会した主人公に男と間違えられてギクシャクしていたけど最初の2日間同棲した後は一転して主人公好き好き状態に。
他のヒロインのルートでも主人公をあわよくば奪おうとする大胆さ。
総合的に言いたいことはただ一言。
ちょろすぎぃ!!
世計 絢花
声優:熊乃可菜
主人公の1年後輩。
共通ルートでは良き後輩、妹的存在で萌え度も高くてグッド。
ストーリーが進むにつれ実はむっつりにプラスして腹黒さが目立ってきますが程よい感じに収めてます。
今作のコンセプトについて
久しぶりに地元に帰ってきた主人公が自分の家がボロボロで住めない状態だったから幼馴染(全員女子)の家に順番に居候してその中でヒロインを一人に絞るというのがストーリーの大まかな流れです。
各ヒロインとの同棲の中でヒロイン達が主人公の事を好きになり始めて取り合いになるハーレム要素が今作の大きな特徴だと思います。
個人的にはそれよりも各家庭の家族達と主人公との絡みが一番印象に残っています。
共通ルートの感想
ストーリー序盤の部分をプレイし始めた時の第一印象は
「あっ今回はパンチのあるヒロインはいないのかな」というのが正直な感想でした。
というのもアサプロのネタキャラは「出会い方が突拍子もなかったり」「意味がわからない理由で突然主人公に好意を持つ」というのが多かったんです。
けど今作のヒロインは全員主人公の幼馴染という設定なんで良い意味で違和感がなかったです。ただその分普通のギャルゲーっぽい感じという印象でした。
じゃあ作品のネタ感が薄いかといえばそんなことはありませんでした。
会話のやりとりは今までと同じように面白いですし、ヒロインが平均的なのに対してサブキャラ達の存在感がかなり濃いです。
どのヒロインよりも先に主人公に全裸になり、主人公を狙うひよりの母「みより」。
主人公の事が嫌いな世計家。
個人的にはヒロイン単体よりヒロインを含めた家族と主人公のやりとりの方が楽しかったです。
ここら辺はさすがアサプロだなと感じました。
個別ルートの感想
Asa Project作品のあるあるといえば共通ルートはすごく面白かったのに、個別のヒロインのルートに入ると無駄にシリアスになってがっかりというのがほとんどで過去の作品をプレイした人ならわかると思います。
今作の良い所はそういう終始シリアスなストーリーがなくヒロインとイチャコラしているので個別ルートもプレイはしやすいです。
というのもヒロインの個別ルートに入った後も主人公は他のヒロインの家を転々とするんですけど、付き合ったのを知った後でも他のヒロインは主人公にちょっかいを出そうとします。
こういう部分って普通友情関係にひびが入りそうでシリアスな感じになると思うんですけど今作はヒロイン同士の仲の良さがありつつ適度に主人公にちょっかいを出す絶妙なバランスで結構最後まで楽しんでプレイできました。
次作もこんな感じだと個人的に嬉しいです。
Asa Project作品で一番チャラい主人公
かりぐらし恋愛を一通りプレイして思ったのが主人公のチャラさ。
- 相手が全員幼馴染という事もあり最初から距離が近い
- 幼馴染の家を転々とする設定
この2つのせいでストーリー中にとにかくチャラいと思わせる行動が多々あります。
例えば理兎の場合は個別ルートに入る前から登校中や学校内で手をつないだり、ひよりの場合は付き合う前からデートに行ったり(1回だけだが)などなど。
そしてもう一つ、主人公が難聴系じゃなくてヒロインが自分に好意を持っているというのがわかってるタイプの主人公っていう所も女性の扱いに慣れている感じがして軽い印象を受けました。
一番びっくりしたのは個別のひよりルートで、他のヒロインの家を転々とする時に一緒にひよりも付いていくんですが、他のヒロインの家に泊まった時に他人の部屋のベッドであんなことやこんなこと(表現は察してください)をしているのには正直ドン引きしました。
最後に
個人的にAsa Project作品の中では萌えとギャグのバランスは一番で作品を最初から最後まで楽しめました。
本来のギャルゲーとしての意味でいえばアサプロ作品では一番だと思います。
ただ全員が平均点以上に魅力的な分、ヒロイン単体の印象は薄いように感じました。
そろそろ遠野そよぎさんと北見六花さんをメインヒロインにしてもっと出番を増やしてほしいなぁと思った今日この頃でした。