ギャルゲーがアニメ化する場合ストーリーや設定が変更になることはよくあります。
ただそのストーリーの変更によって印象が180度変わったキャラクターがいます。
それがSHUFFLE!の芙蓉楓。
今では有名なヤンデレキャラの1人されてますが原作とは印象が全く異なります。
ゲームの方をプレイ済みの僕が原作とアニメで芙蓉楓の何が違うのか比べてみました。
またどうしてアニメではヤンデレ化してしまったのかその理由についても考察しています。
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アニメ版の楓はこんな感じ
アニメは24話構成ですが18話位までは原作と同じように優しく面倒見のいいクラスのアイドル的な存在です。
で19話から凛と楓の過去について描かれていますがここから楓がヤンデレ化しちゃうんです。
具体的には
- 朝まで凜が帰ってくるのを待っていた為に隈ができていたり
- 凛と亜沙先輩のプリクラの亜沙先輩部分をマジックで塗りつぶす。
- 空になった鍋をかき回している(空鍋)
- 家にやって来た亜沙先輩を突き飛ばす。
- 体を使い誘惑しようとする
など嫉妬に狂って精神を病んでる女性のようで原作には無いような行動をとり、ほとんどが裏目に出ているという悲しさ。
さらに加わったのがこれらの行動が原因で凛が楓の家を出て一人暮らしをする設定。
原作の楓を好きだった人からしたら不評なのは当たり前ですよ。
原作の楓はこんな人物
アニメ版のイメージはあまりよくないですが原作の楓はこんな感じです。
- 気が弱そうで守ってあげたくなる様な感じ
- 凛も住んでる芙蓉家の中で炊事、洗濯などの家事全般をこなす
- 主人公を優しく起こしてくれる。
- とにかく凛に尽くす事を生きがいにしている
- 他の女の子と話していても嫉妬するそぶりを見せない
とまさにギャルゲーによくいる良ヒロインの理想像の様な存在。
ちなみに昔の凛と楓の関係はアニメ版と同じですが原作では楓ルートでのみ楓の過去を知ることができます。
アニメ版の亜沙先輩ルートは修羅場みたいな感じでしたが原作の方は比較的平和です。
亜沙先輩は凛と恋人になった後すぐに楓に報告してるんですよね。
で、楓自身も過去に凛に行った事に対しての負い目があるから仕方ないという感じで納得している訳です。
無事問題も解決して次の場面では普通というか凛と亜沙先輩を見守るキャラの1人として変わらず凛に接しています。
だから修羅場というような場面なんかがほぼないのが原作の特徴です。
楓がヤンデレ化した原因の考察
じゃあなんで楓がヤンデレ化しているかというと意図的に三角関係の様なものを作ろうとした事が原因だと僕は考えます。
よくありませんか、ギャルゲーのヒロインルートで不必要なトラブルを持ち込んでそれを克服して絆を深めるありがちなパターン。
それをアニメ版に持ってきたかったんじゃないでしょうか。
その証拠にアニメでは本来原作にはない
- 必要以上に凛と楓をすれ違いさせる演出(食事を用意してもお腹がいっぱいだから食べない。凛と楓が電話で喋ってる受話器越しに凛と亜沙先輩達の楽しそうな声が聞こえるなど)
- 上で説明したヤンデレの行動の数々
など不必要な設定が多くあります。
本来ストーリーの後半は亜沙先輩の病気を克服するというのが話のメインのはずが楓の過去と現実の三角関係のようなドロドロした部分をアニメに持ってきた為に楓は負けヒロインの役目を必要以上に背負わされた訳です。
でも最終的には凛も楓に亜沙先輩の事が好きな事も伝えて、楓自身も心の折り合いをつけ憑き物が落ちたように穏やかになりなんだかんだで問題は解決しています。
アニメ化するにあたって誰かのルートになるのは仕方ないけど他のキャラの印象を必要以上に下げてしまったが故のヤンデレ化ですよね。
最後に
楓のヤンデレ化はインパクトはありましたが誰も得をしなかったと思います。
ただ個人的にはアニメ自体はヤンデレ部分を除けば凛と楓の過去に区切りをつけ、お互いが精神的に成長したという部分は設定として悪くはないと思いました。
たぶん恋愛があまりにも上手くいきすぎてしまうと面白みがないと思ったんじゃないでしょうか。
SHUFFLE!のアニメはdアニメストアでもやっているんでヤンデレ部分を実際に見てみたいと思った人はぜひ。