いじめが絶対になくならない4つの理由 大津市の事件を参考に

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20年前も10年前もそして今もなくならない「いじめ問題」。

ニュース番組なんかでもよくいじめの問題について放送されてますよね。

先日も江戸川区で起きた中学生の男子が女子生徒に暴行を振るっている動画がSNSで話題になりましたがいじめが一向に減る気がしないですよね。

ここでは過去のいじめの事件でトップクラスにひどかった滋賀県の大津市の中学校で起きた事件を例にして、いじめが絶対になくならない4つの理由について個人的な意見を書いています。

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そもそも「いじめ」という言葉自体がおかしい

そもそも「いじめ」って言葉自体なんかおかしいと思いませんか。

大津市の中学校であったいじめの内容を例にすると

殴られる→暴行・傷害

お金を脅し取る→恐喝・窃盗

虫の死骸を食べさせようとする、万引きをさせる→強要罪

自殺の練習をさせる→自殺教唆

暴言→侮辱罪

まぁ本当にひどいの一言ですけどこれが全部「いじめ」という言葉でまとめられているんですよね。

これっておかしいと思いませんか。

いじめといっても明らかに犯罪になるものから、無視の様な微妙に犯罪にならないような(やられたら辛いですが)ものまで種類や程度がバラバラなんですよね。

それを「いじめ」という言葉で一纏めにしている事に違和感しか感じません。

だからいじめという言葉を使う事が「いじめってなんかいけない事だけど別に犯罪じゃないよね」というような罪の認識を薄くしているような気がしてならないんです。

いじめの度合いによって言葉を変えないといけないんじゃないでしょうか。

じゃないといつまでたってもいじめが犯罪になる事もあるんだよという事を子供が認識できないんじゃないかと思います。

大人は子供の味方じゃない

いじめがなくならない(減らない)一番の原因だと思っています。

少し誤解を生みそうな見出しですが、ここでいう大人は
「警察」や「教師・学校」など学校でのいじめを止める事ができる人達の事を指しています。

教師や学校の場合

学校で起きたいじめって担任や学校側の対応の仕方が一番大事なはずですよね。

ここでも大津市の学校の子供と大人の対応の違いを見ればいかに大人側が「人として終わってるな」というのがわかります。

大津市の事件の学校側の人間の対応

生徒・・・学校のアンケートでいじめがあった事をちゃんと書いていた。

いじめられた子の担任・・・いじめの相談をされていたにも関わらず放置。いじめられている姿を見て笑っていた。保護者に対する説明もせず結局依願退職で逃げ切り。

学校・・・加害者に聞き取りをしなかった。「いじめと自殺の因果関係」をずっと否定し続けた。自殺が起きた後も調査を3週間しなかった。アンケートの結果を積極的に公表しなかった。

教育委員会・・・いじめがあったと認めたのに自殺との因果関係は無いと頑なに主張し続けた。被害者の担任に対して「減給1ヶ月」という甘すぎる処分。

子供はちゃんといじめがあったと訴えてるのに大人がいじめを防止する気もないし隠蔽する気満々なんですから、そりゃいじめもなくならないし自殺が減る訳ないですよ。。

だからこの事件からわかるのは学校にとって大切なのは

学校としての体裁>生徒の命

ということなんですよね。

それと同時に

いじめを受けた子vs加害者・学校・教育委員会

の状態ですから普通にいじめを訴えても意味が無いってわかりますよね。

ここまでひどい対応はそうそうないと思いますがいじめられている子が自殺していないだけで似たような対応をしている担任や学校はたくさんあると思います。

警察の場合

じゃあ次に警察はというとこれもほとんどあてにできません。

というのも大津市の事件でも被害者の親が警察に被害届を3回出しているのに受理しなかったんです。で、世間やマスコミが騒いだら途端に受理するという意味のわからない基準。

つまり警察はいじめの存在が世間に広く知れ渡らないと絶対に動かないという証明なんですよね。

江戸川区のいじめの件でも被害者の方は警察に被害届は出して受理されず、SNSで動画が拡散されて話題になった途端に対応するという手のひら返し。

やっぱりどこの警察でも対応は同じなんだなと感じます。

学校にいかないと将来の選択肢が狭まるのに学校に行くといじめられ、誰も助けてくれないという地獄。

だから大人は子供の味方という幻想は捨てた方がいいのかもしれません。
とはいえあてにはできないけど頼るしかないという現状が本当に悲しいですよね。

少年法という法律の存在

いじめを抑止をする意味で罰則って大事だと思うんですが少年法のせいでその抑止力が弱まっているように思えます。

少年法は簡単にいえば大人と少年が同じ罪を犯しても少年の方が罪が軽くなる法律で、悪質で無い場合は有罪判決になることはなく保護観察処分で済む場合があります。

少年法とはなんですか

少年法を見てみるとわかりますが少年法が大事にしているのって

加害者の将来>被害者の将来なんですよね。

これってよく考えたらすごい事ですよね。

被害者は身体だけじゃなく心に傷を負って社会に進出しにくくなるのに、加害者の方はいじめによる自殺は殺人じゃないので懲役になる事もほぼありません。

事実、あれだけひどかった大津市の事件の場合でも加害者3人の内、2人に保護観察処分、1人については不処分という判決を家庭裁判所が下しています。

なのでいじめはやった者勝ちというのを国が認めているようなものなんですよね。
だっていじめをして相手を自殺に追い込んでも少なくとも前科にはならない(有罪判決を受けない)前例がでましたから。

大津市の事件の場合は民事のほうで加害者2人にかなりの損害賠償額になりましたが、世間に知られないようないじめの場合はほぼ泣き寝入り状態です。

これじゃあいじめの存在を知った人達が納得するわけないですし、いじめを辞めようと思う子が減るわけがないですよ。

そもそも大人同士でもいじめはあるからなくならない

これはもう簡単な話で

そもそも職場、家庭、近所など子供よりも道徳があると思われる大人同士でもいじめがあるんだから子供同士のいじめがなくなる訳がないっていう話です。

特に深い意味はありません。(だからといっていじめがあっていいわけではありませんが)

もう生物的にいじめはあるもんだからなくならない訳がないっていう簡単な理由ですね。

いじめをなくすにはどうしたらいいのか

「いじめは絶対になくならない」これは断言できます。

じゃあいじめ問題に対して何が大切なのかといえばそれはいじめが起きたあとにできるだけ早く止める事なんじゃないでしょうか。

だからこそ「いじめの対応を怠った学校や教師への罰則の強化」や加害者の少年を厳しく罰する事であったり加害者の親に責任の一部を取らせる、政治家が少年法について変えなきゃいけないという問題があるはずなんですが昔から何にも変わっていないんですよね。(一応少年法は改正されてますがいじめを止める根本の解決にはなってません)

これじゃあいじめの数や被害者の自殺や不登校などが減らない訳ですし、私刑がなくなるわけないですよ。

一応大津市の事件の後にいじめ防止対策推進法が作られましたが、罰則が無い状態なんで学校や親がいじめに対する指導や対応をしなくてもペナルティがないんでほとんど意味がありません。

私刑について

個人的に私刑については賛成も反対もしません。

なぜなら私刑をする人もリスクを負っているわけでそれでも

許せない気持ち>捕まるリスク

という気持ちがあるならば個人の責任でやればいいと思っています。

実際、大津市の件でもずさんな対応をした教育長が実際に大学生に襲撃された経緯があるんで絶対に許せないという人もいると思います。

ただ完全に賛成できないのは私刑が行き過ぎて、デマによる関係のない人への被害があるという事なんですよね。

事実デマによる被害は出てる訳で、その責任も取らないで私刑にはさすがに賛成できません。まぁいじめの加害者を許せないという気持ちは僕も理解できますが。

最後に

最後に僕が「絶対にいじめがなくならない」と思う理由をまとめると

  1. 何でも「いじめ」という言葉でまとめている事
  2. 警察や学校の関係者などの大人の対応
  3. 少年法というやったもん勝ちを許している法律
  4. 生物的にいじめはある

の4つだと思います。

勘違いしてはいけないのがきちんといじめに対して向き合っている学校や教師の人もいるとは思います。

ただ全国全ての学校がそうでは無いのでいじめにあうかどうかは運としかいいようがありません。

大津市の場合は本当に対応がひどかったですからね。

早くいじめた側に相応の罰則が下る世の中になる事を願っています。



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