なんかやたらベジータ=ツンデレキャラみたいなキャラづけになっていますよね。
その一方で「べジータって本当にツンデレなの」と疑問に思っている人も多いんではないでしょうか。
先に結論を言っちゃうと個人的にはベジータはツンデレではないと思っています。
なのでここでは漫画のドラゴンボールのベジータが登場したサイヤ人編からブウ編の終わりまでを対象に
べジータと関わりが大きかったと思う
- 悟空
- ブルマ
- トランクス
の3人に対して本当にべジータはツンデレだったのかを振りかえってみました。
それに加えてなぜベジータがツンデレと言われているのかについての個人的な意見を書いてみました。
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目次
悟空に対して
最初べジータは悟空のことは下級戦士だから自分より下」だと見下している訳でそういう部分が口や態度に出ていましたよね。悟空に対しては当然好意的じゃなかった訳ですよね。
こういう部分を「ツン」としている訳ですよね。
で結局ベジータを倒すわけですが、悟空はその後瀕死のベジータを逃がした訳ですよね。
ギャルゲーや恋愛アニメなんかだとここからデレに移行してもおかしくないわけですよね。
©バードスタジオ/集英社
そんな中で最初のデレと思われるシーンは人造人間19号戦で悟空を助けたときに言ったセリフで「カカロットを倒すのはこのオレの役だ…」と言って悟空を助けた場面。
ツンデレっぽいですが、これがもし「悟空を倒す」というのが本心でない発言ならツンデレといってもおかしくないかもしれません。
がフリーザ編以降のべジータの目標って「悟空と戦って自分が勝つ事」なんですよね。
だからその後のシーンでも
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目標がカカロットと言っていたり。
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その後のブウ編でも何回も「カカロットと戦いたい」と言っていた場面がいくつかありました。
つまり「ここでカカロットが死んだら自分が倒せない。だから助ける。」という本心からのあの発言なのでデレとはいえないわけです。
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もう一つブウ戦の時に戦っている悟空に対してベジータが「がんばれカカロットお前がナンバーワンだ」っていう名シーンがありますよね。
確かにあれだけ「宇宙一は自分だと思っていたべジータが心の底から悟空の事を認めているからこれはデレでしょ」と思う人もいるはず。
ここで大事なのは「認めたくなかったライバルを認めた事がツンデレにあたるか」って事ですよね。
この部分はそろぞれの解釈によって分かれてくるんでなんともいえませんが
重要なのはこの発言を直接悟空に面と向かって言う、または悟空がそのセリフを聞いていたかどうかだと個人的には思っています。
あの場面って悟空とブウが戦っている最中にべジータが喋っていて、なおかつ悟空に向かって言ってるというよりべジータ自身や読者に対してが「改めて悟空はすごいやつ」だというのをべジータが言っていて、最後に「頑張れカカロット」と囁くように呟いているわけですよね。
それをふまえると悟空に対してデレてはいないけど読者目線ではデレているといってもおかしくない場面ではあります。
べジータは素直
べジータって良い意味でも悪い意味でも自身の欲望や感情に素直なんですよね。
だからツンデレの特徴の一つに「別にあんたなんか好きじゃないんだからね//」みたいな自分の気持ちと逆の事をいう事ってないんですよね。
本音しか言わないからべジータにはツンデレを表す代表的なセリフが無いんですよね。
トランクスに対して
じゃあ自分の息子であるトランクスに対してはどうでしょうか。
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セル戦の時に未来のトランクスが「何故ブルマやトランクスを助けなかったか」の問いに対してべジータは「興味がない」と答えました。
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しかしその後に未来のトランクスがセルに殺されたときに勝てないとわかっていてもセルにつっこんでいったシーンがありましたよね。
トランクスの事を思っているのが伝わるツンデレといえるようなシーンだと思います。
ただあのべジータの姿を未来のトランクスが直接見てないのでツンデレが成立たとはいえない状況だと思います。
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個人的に唯一ツンデレと言えるかもしれないシーンは有名な「未来のトランクスが自分の世界に帰る時べジータがやったこのポーズ」が挙げられるます。
このシーンだけは唯一トランクスに向かってポーズをとっているのでデレといえなくもないと思います。
ただツンの発言である「興味がない」と言ったのはあの時のべジータにとって
「強いやつと戦う事>ブルマや息子」という図式だったからああ言ったのであって、「興味がない=嫌い」ではないと言えなくもないんじゃないでしょうか(ちょっと無理のある解釈ですが)。
という事は別にべジータは最初からトランクスの事は嫌いではなかった。
つまり気持ちの変化としては嫌いから好きになったわけだから「単なる親子の別れの挨拶でありデレとは違う」と個人的には思っています。
確かに挨拶しているべジータを見たことがないから挨拶するだけでもデレてるじゃんと思う気持ちもわかります。
でもそれだとセル戦でべジータが悟飯の足を引っ張った時に、悟飯に対して謝っていたのもデレたという事になってしまいます。
とはいえこのシーンだけは正直ツンデレかどうか悩むというのが本音です。
親が子を思う気持ちや行動にツンデレがあると思う人によって解釈が変わってくると思います。(僕は正直ツンデレだとは思えません。)
ブルマに対して
ツンデレといえば主人公とヒロインの男女関係があって成り立つもの。
とすると一番ありえるのがブルマに対してですよね。
ブルマとはフリーザ編の時からブルマの家に居候していて、セル編の時にいつの間にか結婚して子供ができていた様にべジータとブルマに関する部分は大幅にカットされてます。
その後もベジータに対して一方的にブルマが世話をやいてる姿が目に付きます。
それに対してべジータはストーリー全般でブルマに対しても直接デレた発言や態度が一つもなかったんですよね。
一応トランクスに「ママを大事にしろ」と言ったり、「ベジータがポタラを付けたきっかけがブルマがブウに殺された事」という間接的にはブルマの事を気にかけているシーンはあるんです。
ただそれをブルマに対して直接態度やセリフで表したシーンってないんですよね。
だからブルマに対してもツンデレであるとは言えないと僕は思います。
なぜべジータはツンデレと言われているのか
ここではツンデレシーンがほぼ無いべジータがツンデレキャラの代表格のように言われているのかについて個人的な意見を書いています。
形容する言葉が無いから
「あのべジータが誰かの為に命を捨てるなんて」
「あのプライドの高いべジータが悟空を自分より上と認めるなんて」
「あのプライドの高いべジータがあんな事を言うなんて」
というようなべジータが滅多にしない事やべジータ自身の心の成長や変化、それに対する行動ををわかりやすく一言でまとめる言葉がなかったからからツンデレが使われたと個人的には思っています。
読者目線だとデレと解釈できるシーンが多いから
有名なツンデレキャラはツンもデレも好きな人(特定の人物)に対して直接表してることが多いです。
だけどべジータにはそれがありません。ブルマや悟空に対して直接デレた訳ではない。
けれど読者からしたらべジータの悟空達に対する気持ちの変化を口調や行動で全部知ることができるわけですよね。
そこから色んな人が「この部分はツンデレだ」という解釈が生まれてくると思います。
もちろん悟空達もなんとなく「べジータは丸くなった」というのは感じていると思いますけど真意まではわからないですよね。
ただ丸くなったのは気持ちの変化だけであってそれが=デレだという訳ではないと思っています。
嫌いから好きになっただけだったら普通の恋愛の様なものであって、ツンデレとの違いはツンがあってその後に対象人物に直接デレたかどうかで変わってくると個人的には思います。
意外とツンデレキャラの条件が揃ってるから
ベジータって意外と有名なツンデレキャラと被っている部分が多いんです。
- 身長が低め(男の中で)
- 身分が高い(惑星ベジータの王子)
- プライドが高い
- 口が悪い
- 怒りやすい
だからツンの部分だけ見ればツンデレキャラと言われても仕方ないかも。
ただそこから性格が穏やかになっただけでそれをがデレなのかと言われると正直個人的には違和感を感じます。
それでもべジータのツンデレシーンがあるとするなら
個人的にべジータにツンデレシーンがあるとすれば
フリーザが死んだ後で帰る場所がなくなったべジータに「私の家に住んだら」と提案するブルマに対しての返事「プイ」だと個人的には思います。
©バードスタジオ/集英社
帰る場所が無いのは事実、でもプライドが高いから素直に肯定できない結果の汗かいてからの「プイ」ですからね。
ツンデレとは言わないと思いますが自分の気持ちと態度が違うという意味ではこれが一番当てはまってると思います。
最後に
最後にべジータのツンデレに関しての結論としては
- べジータはツンデレキャラの「ツン」の部分はほぼ完璧
- だけど実際に特定の誰かに直接デレた事はないからツンデレとはいえない
- けど読者からしたら気持ちの変化やそれに伴った行動をしてるからその部分がツンデレだと思っている
の3点です。
個人的には悟飯に対するピッコロのほうがよっぽどツンデレしてると思います。